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じぶん材料あつめ
by abekama
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遺書みたいだ
遺書みたいだ_b0049535_1471167.jpg

「会ったばかりでまだ何もわからないから……」

そんなのはとうの昔に払拭されていたんだ
ここ数年思い返せば今の今まで続いている関係は
ほとんどが突発的な出会いだったりする

自称:人見知り

この言い訳ももう使えなくなったな
私は人見知りじゃありません
人に興味津々で話したくてしかたがありません

忙しい毎日の中そんなことに気付きました
「仲良くなるのに時間は関係ない」
そう断言できる出来事が多かった
この一年はその言葉につきる

さかのぼれば去年
化学反応が起きたのだ
初めて会ったそいつと私の間の膜が パチン と割れた
話の内容はくだらなすぎるものだったけど
十年来の友人と話しているような錯覚に陥った
それがひっきーとの出会い
それから一年の間
幾度となく酒を飲み無謀な旅に出かけ
日本で一番高いところまで行った

今年に入ってからも
CETのおかげで素敵な仲間が出来た
顔は知っててもあまり話したことのない3人
本当にうまくやっていけるのか不安でしょうがなかった
(その時はまだ人見知りの自覚が残っていた)
コミュニケーションもうまくとれず
お互いの距離感がひしひしと伝わってくる

それがどうしたことだろう
わずか数日間で愛情へと変わった
みんなのいる場所へ行くのが待ち遠しくなった


そして偶然か必然かいつの時もそこにあったのは一台のカメラ
ファインダー越しに覗けば直視するよりも恥ずかしさは消える
ファインダーから目を外してもなお同じ笑顔がある事実
思い返せば私の人見知りを直してくれた大事な道具だった

そしてそのカメラと真正面から向き合うきっかけを作ってくれた暗室作業
光を切り取り浮かび上がらせる
そこに写るのは結局の所うそっぱちでしかないけど
今までよりその被写体にカメラに近付けた気がする
自信を持って「これは私の写真です」って言えた初めての作品

友人夫婦の結婚式を終え帰りの電車の中
酔っぱらった私たちは満員電車の中でいつのまにか
隣にいたお姉さんと仲良くなっていた
なんの話をしたのかは既に記憶の彼方へ行ってしまったけれど
あの時間はとても大切だったように思える(もちろん周りには迷惑かけましたが…)
人と人とのコミュニケーション不足
都会では一日何百人の人とすれ違っているわけで
その一人とも話さず帰路へ着きむなしくテレビをつけるよりも
私は何百倍も幸せな時間を過ごした

一期一会も大事な出会い
一生続く関係ももちろん大事
ただ一生なんて誰にもわからないからさ
好きだなって思えた人とはできるだけたくさん話したい

そんな風に思う年末なのです
ほんとうに大変だったけど良くも悪くも充実の年でした
この一年無事に過ごせたのもみんなの存在あってこそ
ありがとうありがとうありがとう

写真は佐原屋
いつも笑わないおっちゃんがこの日を境に笑ってくれるようになりました
by abekama | 2008-12-19 23:09 | ひびのこと
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